本記事は、ASD当事者である私が不条理な社会というクソゲーを生き抜くために脳内バグをデバッグした結果をまとめたものです。
医学的・専門的なアドバイスではなく、あくまで個人の生存戦略としての記録であることをご了承ください。
――不条理な世界と互換性の無いOSから出力された、論理的且つ実戦的な検証データが、同じ仕様(アーキテクチャ)を持つあなたの脳の静寂をもたらす一助となれば幸いです。
前回の記事では、国語のテストの「作者の気持ち」を深読みしすぎて零点をとってしまった話をしました。
「みんなと同じように感じられない」
「言葉の裏まで考えすぎて、人間関係で疲れてしまう」
もし君が今、そんなモヤモヤを抱えているなら、第1回で伝えた「カメラのピントのズレ(物事を構造や仕組みで捉えてしまうクセ)」が原因かもしれません。
今回は、この「深読みしすぎるクセ(メタ視点)」をどうやって自分の身を守るためのブレーキにし、どうやって将来の最強の武器(アクセル)に変えるのか、そのサバイバル術を話します。
学校では、自分のスペックを「ダウングレード」しろ
前回の「作者の気持ち」のような失敗をすると、学校生活ではどうしても生きづらくなります。
周りのみんなが「ふんわりした空気」で会話している中、自分だけが「え、それってどういうロジック?」と構造を分析してしまい、会話が噛み合わなかったり、浮いてしまったりするからです。
だからこそ、学生のうちは「ダウングレード(省エネモード)」を覚えましょう。
定型発達の人たちが使っているコミュニケーションは、いわば「彼らに合わせた共通の言語(ルール)」です。
そこに対して、君が全スペック(高い解像度やメタ視点)で正面から向き合おうとすると、ものすごく脳のメモリを食って、すぐに疲れ果ててしまいます。
- テストでは:
「出題者が求めているシンプルな正解(テンプレ解答)」を、あえて冷徹に選んで出力する。 - 日常の雑談では:
深読みしそうになったら、「あ、今は深く考えなくていい場面だな」と一旦スルーして、相手に合わせた相槌を打つ。
これは自分を偽ることではありません。
自分の高いスペックを無駄に削られないための「スマートな翻訳機(ブレーキ)」だと思ってください。
ただし、その牙を「一人でいる時間」に研ぎ澄ませ
学校という場所でダウングレードして省エネで過ごすのは、あくまで「サバイバル(生き残り)」のためです。
だからといって、君のその「深く構造を考える力」や「仕組みを見抜く才能」を完全に捨ててはいけません。
学校の外の「一人の時間」にこそ、その牙を研ぎ澄ませてほしいのです。
なぜなら、大人になって学校という狭い箱から出た瞬間、この「メタ視点」はとんでもない最強の武器(アクセル)に化けるからです。
直接人とワイワイ話すのが苦手でも、画面の向こうにいる何万人もの人間の心を動かす「仕組み(システム)」を作る側、つまり「仕掛ける側」の仕事において、この才能は喉から手が出るほど重宝されます。
将来、その才能が爆発する「仕掛ける側の職業」たち
高校生のみんなが将来の進路を考えるヒントとして、この特性(システム化・メタ視点)がドハマりする具体的な大人の仕事をいくつか紹介します。
- 人間の行動を分析・設計する仕事(デジタルマーケター / データサイエンティスト)
今は統計学やデータ分析が世界を動かす時代です。
「どういう情報やデザインを出せば、人間は思わずクリックしたくなるのか」「どうすれば人の感情が動くのか」を、偶然ではなく数字やパターンのロジックから解き明かす仕事です。
君が国語のテストで「作者の思惑」を見抜いたのと同じ脳の使い方が、そのまま最先端のビジネスになります。 - IT・プログラミングの世界(プログラマー / エンジニア / QAエンジニア)
言葉の裏を読む必要がありません。
「書いたコードの通りに世界が動く」というシステムの世界は、君の脳にとって最高に居心地が良く、矛盾を見つける才能(バグ発見の力)がそのまま価値になります。 - 自分の世界を構築するクリエイティブ(Webライター / デザイナー / 動画編集者)
「テストの解答者」ではなく、まさに「物語やコンテンツの作者」になる仕事です。
「この順番で情報を出せば、読者・視聴者はここでこう感情が揺さぶられるだろう」と構造を設計するため、メタ視点がそのまま武器になります。
大人の世界に出たからといって、雑談の苦手さが劇的に消えるわけではありません。
でも、学校のような「コミュニケーション能力の高さ」だけで評価される場所とは違い、社会には「愛想はなくても、あいつが設計した仕組みは完璧だ」と評価してくれる場所がたくさんあります。
最後に:今は「省エネ」で牙を隠せ
学校の人間関係やテストに疲れている君へ。
今は無理に周りに合わせようとして自分を削る必要はありません。
学校という場所ではスマートに「ダウングレード(ブレーキ)」して省エネでやり過ごし、放課後や一人の時間には、自分の好きなことや「仕組みを考えること」に夢中になっていてください。
では、なぜそこまでして学校のシステムと自分の脳がズレてしまうのか?
次回の最終回では、「そもそも、なぜ学校という場所はこんなにも息苦しいのか」その構造の正体に迫ります。
【次回予告】 第3回:学校がしんどい君へ。「みんなと同じ」ができないのは才能だ(次回へ続く)
社会というクソゲーを攻略するためのデータを募集しています。あなたが遭遇した「理不尽な状況(バグ)」を教えてください。私が独自のロジックで解析・デバッグし、攻略データとしてブログで還元します。
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